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【夷険一節】私の妻は…、
順境にも逆境にも、正しいと信ずる主義・意見を固く守って変えない。
かと言って、頑固者というわけでもない。
人の意見もよく聞く。
竹の様にしなやかで柔軟だ。
私にはできない。
本当にすごい人だと思う。
私がうつ病で引きこもっていた頃、
妻が、
どこで拾ってきたか、貸家庭菜園の情報を持ってきた。
一緒にやろうよ！
そして、家庭菜園を借りることとなった。
彼女は何も言わなかったが、
私のことを考えて借りたのだと思っている。
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【意気自如】なぜそんなに落ち着いていられるの…？
息子が大病で入院、
生死をさまよい、手術し、長い入院生活を送っていた頃。
私は、所かまわず、泣いてばかりだった。
彼女はそんな私を見て、怒っていた。
「病気の本人が一番辛いのよ。」
「それぐらいわかるでしょ！」
彼女は、家で、夜遅くに、隠れて泣いていた。
他の子供に心配させまいと。
悟られず、感情を爆発させていた。
自分自身で辛い気持ちを消化していた。
彼女は、そういう人だった。
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【行雲流水】自然の成り行きにまかせて…。
家庭菜園に通うたびに、元気になっていった。
黙々と草を引き、耕し、収穫していると、
「しょせん、すべては小さいこと」
そう思える様になった。
体調は回復し、
休職後1年で通院生活を終え、
病気に別れを告げた。
菜園、
去年12月に植えたニンニクと玉ねぎを5月に収穫した。
3月に植えたじゃがいもを先週末に収穫した。
今、オクラ、さつまいも、トマト、ニンジン、
枝豆、バジル、大葉、ローズマリーを栽培中。
妻、そして家族、自然に感謝です！
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